昭和30年、陶芸界から4人の重要無形文化財保持者(人間国宝)が選ばれました。そのひとり、石黒宗磨の作品展『石黒宗磨のすべて』が、渋谷区立松涛美術館で開かれています。
25年前に、私が焼き物を始めた時、陶芸教室の先輩が「石黒宗磨の多様な制作技法は勉強になるから観た方がいいよ」とよく話をしてくれたのを思い出しました。
今回は15の手法に分けられ、約130点が紹介されています。私は釉薬の重なりで生まれてくる世界が好きです。
高さ:15.1cm
重ね釉を撫で酌み交す年の酒 ( 赤土子 )