陶房の風景(9)

    
  この本は奥田誠一箸「陶器大学」(昭和24年3月刊・座右寶刊行會版 )です。
   発行されて60年以上にもなり、痛みが激しいです。
  本焼きで温度管理をしながら、窯の傍でよく読んだ本の1冊です。
  内容は「茶碗の話」というように入門書風になっており、陶磁器全般について分かり易く解説されています。

    
   晴れた日には、陶房の窓から見える夕景です。
  午前2時頃から窯に点火し、夕刻頃には窯の中も一段と美しい光景となっています。
   手前にはメロン農家のビニールハウスが広がっています。

      夕やけの百姓赤し秋の風  ( 許六 ) (『蕉門名家句選・下』岩波文庫)     

    
    高さ:19.9cm