茶盌の美しさ


 「古美術読本〜陶磁〜」(知恵の森文庫)の中で谷川徹三は、茶盌の美しさ、魅力として3つの条件を書いています。その1つは茶盌の形の美しさ、2つ目は茶盌は使用によって美しくなる、3つ目は茶室で使われて美しさを発揮するという。
「・・・実際に手にとって使うものである。その美しさは使っているうちに自然に見えて来る美しさなのである。
 茶盌を作る私にとって、この随筆の中で、特に印象に残ったのは「意識をしながら意識を超えて・・・・」
人工を極めて自然に帰る・・・」
 そんな茶盌作りをしていきたい。