私の錫茶盌


 江戸時代には「冷や水売り」がいて、錫製の茶盌で水を売っていたようです。錫の色が涼しさを呼んだのでしょう。その風俗画が山東京伝「四季交加」に描かれています。その茶盌は、色は違いますが、私の作った茶盌の形に近いようです。
 
    涼しさは錫の色なり水茶碗 ( 伊藤進徳 )

       伊藤進徳(1633〜1698)は、江戸時代の俳諧師・京の人
       
 昨年の春、富士山の麓をウォーキングした時、この茶盌で富士の湧水を飲んでみました。やや場違いで涼感とまではいきませんでした。やはり水は透明感のあるガラスのコップの方がいいかも知れません。