赤楽茶盌

 楽焼の中では、赤楽茶盌が好きで多く制作しています。赤楽は黒楽より低い温度で焼成するために壊れやすく、古い時代のものが残っているのは少ないようです。長次郎七種の中でも赤楽茶盌は「木守」が有名です。「木守」は関東大震災で破損し、数片のかけらとなりましたが、それを集めて復元されたようです。

 
 小説「野菊の墓」で知られる伊藤左千夫の歌に「 いにしへの人が焼きけん楽焼の手づくね茶碗色古りにけり 」があります。左千夫は茶道にも通じており、自宅に茶室を建立しています。また次のような歌も詠んでいます。
    「 冬ごもり日をなつかしみ楽焼の素焼のもひに今朝薬掛く 」(『左千夫歌集』新潮社)
左千夫自身も茶盌を制作していたのかも・・・。


11.3cm・7.8cm・cm・320g










              


 10.3cm・8.0cm・5.2cm・300g
















10.2cm・8.8cm・4.5cm・330g







  13.4cm・7.3cm・5.3cm300g










10.2cm・8.6cm・3.0cm320g