酒盃(2)蠟抜き面取盃


 お酒の歴史と酒器の歴史は寄り添うように発展して来たのでしょう。最初の酒の器は貝や木の実の殻・皮などであったろう。そして「かわらけ」と呼ばれる土器、須恵器、漆を塗った木杯、陶磁器へと発展して来ます。

 鉄分の多い土を使い、鉄赤釉の上に蠟抜きをして天目釉を施釉し、漆っぽい雰囲気にしてみました。(根来塗は黒漆の上に朱漆が塗られます)

        盃に漆の臭やけふの菊 ( 夏目成美 )

    
    口径5.5cm・高さ7.4cm・高台径2.8cm・重さ90g