7~9月頃、陽が暮れると林や笹薮などで咲き始める花があります。
この白い花は 、秋になると赤い実になる「烏瓜」の花です。
花弁は5弁で、やや後ろに反り返り、花弁の縁の部分は細い紐状になって伸び、レース状に広がっています。
烏瓜は、こんなユニークな花を咲かせくれますが、名前の由来は、赤い実をカラスが好んで食べるからと言われています。
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工房の近くの笹薮で観察しました。
午後6時半を過ぎ、陽が暮れ始めると蕾が開き始めました。
午後7時半過ぎ、だんだんと暗くなると、次々に一糸も絡まずに開き、短時間で咲きました。
夜に咲く理由は、受粉のために夜行性の蛾を引き寄せるためであると考えられています。
この白いレースを纏った夜の競演も・・・
翌朝になると・・・
蝸牛が蜜を吸っていました。
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秋風の吹きともなしや烏瓜
一茶 『文化五六句記』
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粉引茶碗(金継ぎ)
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