この狸の写真は、2週間ほど前に家の近くの公園にいた野生の狸です。
親子か?夫婦か?分かりませんが、日当たりのよい芝生にじっとしていました。
狸と言えば、信楽焼きのふっくらとしたイメージがありますが、痩せており、毛が抜けて少し怪我をしているようで、元気がありません。
この周辺には里山もあり、そこから餌でも探しにやってきたのでしょう。
狸は文福茶釜、かちかち山、狸おやじ、たぬきうどん、狸寝入りなどと表現されるほど、人間との付き合いの古い野生動物です。
そして俳句では冬の季語です。
生き物を沢山詠んだ一茶ですが、狐を詠んだ句はありますが、狸の句は、私の手持ちの資料では見つけることが出来ませんでした。
一茶の後援者である夏目成美(江戸時代後期の俳人)に、
こんな句がありました。
人さらに狸のあとをふむ落ば
成美(『成美家集』)
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工房の近くで採った鉄分の多い土に刷毛目化粧をしてみました。
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