今日20日は「彼岸の入り」です。いつもの散歩道にも、小さな草花に囲まれて彼岸花が咲いていました。
山上憶良が詠んだ「秋の野に咲きたる花を指折りかき数ふれば七種の花」(万葉集巻8第1537番)が「秋の七草」の始まりです。
「萩の花 尾花葛花 なでしこが花 をみなえし また藤袴 朝顔が花」(万葉集巻8第1538番)
良く知られている「春の七草」は、七草粥にして食べるなど「食を楽しむ」ものですが、「秋の七草」は「花を見て楽しむ」ものです。秋の七草は、野に出かけても見かけることが少なく、絶滅危惧類として登録されている花もあります。
萩の花こぼれて庭のさらさかな ( 北枝 )
かなしさのちらりと見ゆる萩の花 ( 成美 ) (『成美家集』)