焼締茶盌(2)

 桂又三郎備前焼の研究家)の名著「 日本の焼きもの〜7つの色 」では、日本の焼き物を7つの色に分けています。
   〇 茶(渋さと寂び)
   〇 青(秘められた情熱)
   〇 黒(幽玄美)
   〇 白(清楚な味わい)
   〇 赤(燃える情熱)
   〇 藍(深遠な美しさ)
   〇 金(絢爛たる奢り)
 2色以上の色が出ているものは、そのうち特に目立つ色の項に入れて説明されています。焼き物を理解するには良い本です。私も作品づくりに、この本の中の名品を参考にしました。
 
 この茶盌は、2015年3月に笠間市の登り窯まつりで焼成しました。火色をねらったのですが、緑のビードロ釉が多く掛かりました。色で分類するのは難しいですが、茶色の世界でしょうか。


口径13.0cm・高さ8.5cm・高台径5.5cm・重さ350g