黄瀬戸茶盌


 黄瀬戸は、当時、中国陶磁の青磁を再現しようとしましたが失敗しました。しかしその際に現れた美しい色合いが、逆に茶人たちの美意識に適い、作られたともいわれています。失敗したのは、当時はまだ還元焼成の技術が十分に発達していなかったためでしょう。今は再現されましたが、黄瀬戸は、安土・桃山時代のほんの十数年間現れ、姿を消した焼き物でした。
 
 

12.4cm・6.9cm・6.2cm・330g