焼締め茶盌(1)

  野焼きは焼成窯が考案される前の原始的な焼成方法で、800℃前後の低火度で焼成されます。一般的な焼締めは1250℃以上の高火度で焼成されます。作品の置かれた位置、火の流れ、その時の天候、燃料となる薪の種類などによって降灰の仕方が変わり、多種多様な表情を見せてくれます。この茶盌は伊賀の赤土を使用しました。素地に焼きついた色彩を見ると、太古からの炎のメッセージが伝わって来るようです。


       12.2cm・9.2cm・4.9cm・290g