一輪挿(12)刷毛目

 最近は古書の愛好家も多く、古書市もいろいろな所で開かれています。
私も古書市によく出かけます。乱雑に積まれた中に、薄い緑色で装丁された函付きの本が気になりました。その本は「雑草」というタイトルでした。「雑草」(ノーベル書房・昭和51年11月刊)は、竹久夢二の挿絵・随筆集です。その中に詩・短歌とともに俳句が30句ありました。

      野茨やこの道ゆかばふるさとか  ( 夢二 )