弥生

 今日で三月(弥生)も終わりです。
弥生とは、旧暦の3月の別称で「いやおい」が変化したものとされています。
「弥(いや)」は「いよいよ」、「生(おい)」は「生い茂る」の意味で
草木がだんだん芽吹く月というところから「弥生」となったと言われています。

 弥生といえば「弥生土器」ですが、この名は1884年(明治17年)に、
東京の弥生町で発見され、発見地にちなんで「弥生式土器」と名づけられました。
 先日、その地を訪れました。


 弥生土器縄文土器と比較すると、
文様・装飾も簡単で、質も堅く、赤褐色をしているのが特徴です。
 器形は、主に貯蔵用の壺、煮炊き用の甕、そして供膳・供献用の高坏と鉢の3つで、
この基本形が生活用具のセットとして作られています。
 現在の日用雑器の原点になっているように思います。


  口径:16.5cm・高さ:11.0cm