今年は工房の近くの雑木林に沢山の烏瓜がぶらさがっています。
赤い実をしているのに、どうして烏という言葉を使うのか疑問でした。
その語源について調べてみると、烏が瓜を好んで食べるから、烏が瓜を食べず残したから、朱色の実が朱墨に似ているから、瓜が食べられそうで食べられないから、漢名が鳴き声に似ているからなどなどの諸説がありました。
烏瓜の花は、花弁の先が網のように細く裂けた白い花が咲きますが、一日花と言われ、一晩で咲いて、その夜のうちに萎んでしまうそうです。
私は、咲いている花を見たことがありません。
からす瓜そもそも赤きいはれなし ( 乙二 ) (『松窓乙二発句集』)
くれなゐもかくてはさびし烏瓜 ( 蓼太 ) (『蓼太句集初編』)