習作(1) 木の葉天目平茶盌

 木の葉天目とは中国吉州窯独特の手法で、木の葉と炎による偶然の産物と伝えられています。最近はよく見かけますが、この再現は様々な条件が整い可能となります。普通は椋の木の葉を使用しますが、私は家の近くの欅の葉を使用しました。椋や欅の葉などには珪酸分が多いため、焼成に強く、葉の形がとどめやすいからです。
 この手法を再現したのは、鉄釉陶器により重要無形文化財技術者として認定された故石黒宗麿です。私の好きな陶芸家の一人です
小さな方は、私の大好きな杯(盃)です。

      小さい茶椀で何杯も清水を呑む ( 尾崎放哉〜「層雲雑吟」より )