山紅葉は、今年剪定をしましたが、美しく紅葉してくれました。
大きな欅の葉は散り終え、工房の屋根を覆っています。
掃除するのが大変です。
凩の掃てくれけり門の芥(文政句帖)
という一茶の句がありますが 今年は暖冬となり
関東(東京)地方では、木枯し1号が吹かず、
屋根の枯葉を掃除してくれませんでした。
庭では積もった枯葉の中から薄い紫色の小さな花が
元気よく顔を出していました。
気が付かなければ踏んでしまいそうな小さな花です。
トキワハゼ(常磐爆)です。
写真では大きい花のように見えますが、
花の大きさは1cmほどです。
「常磐(トキワ)」の名の由来は、4月から11月頃まで、
花期が長いことから。「ハゼ」は、実が爆ぜるからと言われていますが、
定かではありません。
櫨の木とは関係がないそうです。
小さく可愛い花ですが、文学的には取り上げられていないようです。
最も目立たない花かも知れません。
まけぬ気やあんな小草も花が咲 一茶 (『七番日記』)
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