青女


 関東地方の今年の初霜は、11月7日に宇都宮で観測されました。
写真の霜は、11月30日、工房(茨城県鉾田市)の前で撮影したものです。 
 「霜」を使った熟語は気象現象から日常生活の言葉まで、大変多くあります。
身近なものでは、肉の脂肪分「霜降り」、白髪を「霜鬢」など。
 また農作業に関連した「別れ霜」「忘れ霜」「泣き霜」という言葉もあるようです。
 これからよく見かける「霜柱」は、霜とは現象が違います。

 「青女(せいじょ)」とは、「霜を降らす女神(准南子・天文訓から)」から転じて
「霜」の例えとして俳句などで使用されています。今は絶滅寸前季語になりつつあります。


    叶へばぞ陽につぼめる霜の花     ( 鬼貫 )  (『七車』)



  青白磁一輪挿