江戸時代(1603-1868)に「お皿」について、どんな句が詠まれたかを調べてみました。
菊さけり蝶来て遊べ絵の具皿 ( 服部嵐雪・1654-1707 )
五器皿も手当り堅しけさの露 ( 露 川 ・1661-1743 )
風にちるや欠を尋ぬる桔梗皿 ( 井原西鶴・1642-1693 )
皿鉢もほのかに闇の宵涼み ( 松尾芭蕉・1664-1694 )
更くる夜や油皿にも秋の声 ( 長谷川馬光・1685-1751)
道明寺皿鉢に冬の渚かな ( 溝口素丸・1713-1795 )
皿を踏む鼠の音のさむさ哉 ( 与謝蕪村・1716-1784 )
一函の皿あやまつやすす払い ( 黒柳召波・1727-1771 )
五器皿を洗ふ我世や春の水 ( 高井几董・1741-1789 )
行人を皿でまねくや薬喰 ( 小林一茶・1763-1828 )
すす掃や雪の降こむあぶら皿 ( 市原多代女・1776-1865 )