縄文の盌


  (平成12年度特別展〜玉里村立史料館)の資料より
       
 この茶碗?は、成田市荒海貝塚で出土された縄文晩期末葉〜弥生時代前期の土器です。大きさは不明なので碗かどうかの判別は出来ませんが・・・魚貝類でも入れたか、または盃(坏)かも知れません?外側の上部に網目文が見られます。当時は木製の椀(漆器)が中心ではなかったでしょうか。この形は日頃見慣れた碗の形に似ており、特に目新しい形ではありません。現在では材質は異なりますが、どこの家庭でも見かけますし、焼き物を経験した人ならば一度は作ったことのある形です。
 縄文・弥生時代に使われていた、このシンプルな形の中に茶盌の形の真髄があるように思われます。
            
 私の盌も縄文時代のDNAを引き継いでいるようです。