イッチン

  「イッチン」とは、江戸時代から陶器の文様(表面を立体的に装飾する方法)を描く用具の一つであり、
 初めは染物(一珍糊)で使用されていました。
  言葉の由来は、古九谷の下絵付けしていたとされる久隅守景の雅号「一陳斎」から出たとも言われています。
    (*)久隅守景(生没年不詳)は江戸時代前期の狩野派の絵師


       ゆうだちや洗い分けたる土の色   ( 其角 )     ( 『其角発句集』 )

  
     口径:8.3cm・高さ:7.6cm