松ぼっくり

  
 先日、ある局の番組を観ていたら、鱗片が開いたままの松ぼっくりを水に浸けると閉じました。
私も試して見みると閉じました。
 それは松の種子は鱗片の隙間にはさまっており、風で遠くに飛ばすために
雨の時は鱗片を閉じて種子を守り、晴れれば鱗片を開きます。
 この開閉の仕組みを最先端の技術に応用されているとか・・・
   (写真の左側が水に浸けた後の「松ぼっくり」です)

 「松ぼっくり」とは、もともとは関東や江戸などで使われていた方言で、
「松ふぐり」がなまった言葉といわれています。正式には「松笠(松毬)」といいます。
 「松子(ちちり)」は「松毬」のことで、秋の季語になっています。

 
     かしこまる膝に松子ぞこぼれける    ( 才麿 )   (『椎の葉』)



 面取酒盃