朝鮮唐津徳利と皮鯨盃

 
 酒はいつ頃から人間の世界に現れたのだろうか?
人間の歴史とともに酒はあったのだろう。猿酒と呼ばれるものがあって、人間がこれを発見したのは極めて自然なことであろう。
猿酒とは、猿が拾い集めた木の実が、樹木の祠や岩の窪みで自然発酵して酒に変わったものです。

    角びしの猿の酒でも花心 ( 斯波園女 )   ( 『俳諧撰集〜玉藻集』)

      (注)斯波園女(1664-1726)は江戸時代の俳人三重県伊勢市出身。