殻斗

     

      両手をいれものにして木の実をもらふ  ( 放哉 ) (『尾崎放哉全句集』春秋社)

 殻斗(かくと)とは、一般に「椀」「ぼうし」「はかま」などと呼ばれているもので、総苞の変形したものです。
この団栗の殻斗は同心円状になっています。よく見かける「シラカシ」の団栗です。

 焼き物を始めた頃、織部のくすんだ皮膜を取るのに、団栗を煮た灰汁を使ったことがありますが、いい成果は得られませんでした。
今は希塩酸を使っています。



  練込盃