黒須田川散歩(37)

 梅雨明け後は、ほぼ毎日、熱中症警戒アラートが発せられています。私は夜型人間ですが、この酷暑で朝の散歩の時間を早めました。でも9時前には、30度を超える暑さとなります。

 一部の地域では、40度を超えたという報道もあります。この猛暑は、人だけではなく、生き物すべてにとっても警戒すべき気温と言えます。

 朝のアスファルト道路は冷たいのでしょうか、ドバトがよく座っています。

 キジバトは、冷たい水を美味しそうに・・

 大きく成長したムクドリの幼鳥も・・

 ハクセキレイも一緒に・・

 この位置からは飲めない・・戸惑うヒヨドリの幼鳥。

 やはり一番涼しいのは、水の中です。気持よさそうに泳いでいるのは、オイカワの幼魚たちでしょうか。

 堰の激しい流れに負けず頑張る小魚の群れ。

 魚が横一列に並んで泳ぐのは、魚の体にある側線という器官によって、水の流れや水圧の変化を敏感に察知して、仲間との距離と速度を一定に保ちながら、互いにぶつからないで泳ぐそうです。

 このように泳ぐ小魚を見ていると、昭和生まれの私にとっては、家の近くの小川で、堰を作って小魚を追い込んだり獲ったりして、暑い夏を過ごした記憶が蘇ります。

 今は自由に「川遊び」ができる環境も少なくなって来ています

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 眼だけを出して涼しさを満喫しているのは「ウシガエル

 梅花藻の揺れる清流では・・

 大の字になっていウシガエル。ボーボーと低い鳴き声は、川面から吹き上げる涼風がかき消されるようです。

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 遊歩道の傍の木陰から飛び出し、手摺りに止まった茶色い鳥。この場所では見かけない鳥です。

 川辺を見るともう一羽います。幼鳥のようです。

 眼に特徴があり、直ぐに分かりました。「ガビチョウ(画眉鳥)です。採餌をしていたかと思いきや、水浴びを始めました。

 人声のする生活道の近くで、ガビチョウの水浴びを見るのは始めてです。

 しばらくすると、そこへ親鳥が・・

 夏の時期、野鳥は暑さを避けて木陰にいますが、水浴びや水を飲むために、川辺に姿を現します。川沿いの散歩は、日頃、出会いの少ない野鳥が見られるよい機会でもあります。

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