徳利(7)印花文

 貧乏徳利は、江戸後期から昭和初期に、酒屋の小売用として庶民に使用されていました。名前の由来は、備前産よりも粗製である備後徳利からとも言われますが、定かではありません。貧乏徳利は、別名「貸し徳利」または「通い徳利」とも言われ、酒屋の屋号や銘柄、電話番号なども書かれています。

     雪降れや貧乏徳利こけぬ中 ( 小林一茶 )