2~3日前の暑さは、どこえ・・今日は、一気に秋が来たような気温となりました。
川辺のススキと芙蓉の花も、激しい変化に戸惑っているかも。「ヒメクロホウジャク」は、周りを気にせず飛びながら花の蜜を吸っています。
まだ刈り取られずに残ったクズの葉に「ニホンカナヘビ」を見つけました。
名前には「ヘビ」と付いていますが、日本固有のトカゲの一種です。尾が長いのが特徴です。
一般に「トカゲ」と呼ばれているものです。
6月頃は、幼体であったのが大きくなったのだろう。壁を登るのも得意です。
ニホンカナヘビは、人が近づいても逃げる気配がありません。少し警戒心が低いようです。
しかし人の気配を感じると、すぐに草叢に隠れるのが「ヒガシニホントカゲ」です。このトカゲも日本固有種です。
幼体と成体では、体の色が異なっており、幼体の時は、尻尾が青くなっています。
トカゲは「トカゲのしっぽ切り」という責任転嫁の表現に使われていますが、もともとは、自衛のために尻尾を「自切」して、天敵から身を護り逃げるためです。
「炎天や切れても動く蜥蜴の尾」という芥川竜之介の句があります。切られた尻尾はすぐに死んでしまわないで、筋肉や刺激を伝える神経が、しばらくピクピクと動き生きています。
その切られた尻尾について、室生犀星は『動物詩集』(とかげ)の中で
尾をきられたとかげが
尾をさがしているまに
尾はぴんぴん生きていて
おとうさんをまつように
ひまわりのかげにいた
とかげは尾をつないで行った
この詩には、命そのものに対しての温かい眼差しが感じられます。
どんな下等な生き物も「いのち」を、大切にして護るために飛んだり、逃げたりするのです。
6月初旬ごろの散歩中に、これは飛ぶというより飛ばしてしまう光景を見ました。大きなアオダイショウが2匹が近づいた、その瞬間・・
弾くような大きな音がして、一匹のアオダイショウが数mほど飛ばされていました。
アオダイショウは、攻撃的と言われますが・・それは生存競争かも?
*
*