WORKSHOP(1)

 横浜美術館は30周年を記念して、7月13日から、原三渓生誕150年・没後80年記念の『原三渓の美術~伝説の大コレクション~ 』展を開催しています。

f:id:kanamankun:20190804231055j:plain

 この展覧会に関連したワークショップも行われており、先日参加しました。

 テーマは『抹茶茶碗創作~志野と黒織部にせまる~』です。

  指導講師は、志野焼、そして曜変天目茶碗を再現した陶芸家・瀬戸毅己さんです。

f:id:kanamankun:20190804231300j:plain

 場所は、横浜美術館の中にある「市民アトリエ」です。

f:id:kanamankun:20190804231358j:plain

 原三渓は、美術品のコレクターでアーティスト、そして若手画家を育てたパトロンでもありますが、自由闊達な茶の境地を拓いた茶人でもあります。

 その原三渓が茶会で使用した『無地志野茶碗(銘・梅が香)』と『黒織部茶碗(銘・文覚)』の形状と大きさなどを手本にしながら茶碗の制作をしました。

 使用した粘土は、瀬戸先生が調整した粘土を使用しました。

   *

 成形は手びねり。

f:id:kanamankun:20190804231559j:plain

  1日で乾燥させて、削りの作業に入りました。

 削りには、先生の手作りの超鋼カンナを頂き、それを使用しました。

 削った後のざっくりとした土味が大変気に入りました。

 シンプルな形ですが、素地が削りやすいように先が少し曲がっています。

f:id:kanamankun:20190805211628j:plain

   *

 「黒織部」の素地

(五斗蒔土・古信楽(細)・もぐさ土)

f:id:kanamankun:20190804231847j:plain

 「志野」の素地

五斗蒔土・もぐさ土・古信楽土・紅陶土)

f:id:kanamankun:20190804231906j:plain

 乾燥して素焼きです。

 次回は施釉です。

     *

     *