横浜美術館は30周年を記念して、7月13日から、原三渓生誕150年・没後80年記念の『原三渓の美術~伝説の大コレクション~ 』展を開催しています。
この展覧会に関連したワークショップも行われており、先日参加しました。
指導講師は、志野焼、そして曜変天目茶碗を再現した陶芸家・瀬戸毅己さんです。
場所は、横浜美術館の中にある「市民アトリエ」です。
原三渓は、美術品のコレクターでアーティスト、そして若手画家を育てたパトロンでもありますが、自由闊達な茶の境地を拓いた茶人でもあります。
その原三渓が茶会で使用した『無地志野茶碗(銘・梅が香)』と『黒織部茶碗(銘・文覚)』の形状と大きさなどを手本にしながら茶碗の制作をしました。
使用した粘土は、瀬戸先生が調整した粘土を使用しました。
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成形は手びねり。
1日で乾燥させて、削りの作業に入りました。
削りには、先生の手作りの超鋼カンナを頂き、それを使用しました。
削った後のざっくりとした土味が大変気に入りました。
シンプルな形ですが、素地が削りやすいように先が少し曲がっています。
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「黒織部」の素地
(五斗蒔土・古信楽(細)・もぐさ土)
「志野」の素地
(五斗蒔土・もぐさ土・古信楽土・紅陶土)
乾燥して素焼きです。
次回は施釉です。
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