10連休の最後の日に「早稲田青空古本祭」に行って来ました。
場所は、早稲田大学の構内にある10号館前、大隈重信銅像のそばです。
いろいろな古本市に行きますが、その開催場所によって、古書の種類に特色があるように思います。今回は、新書と文庫本が少なく、思想や研究本が多いように思いました。
現在は、古書もネットで購入する人が増えており、訪れた学生は、茶けた本に触れるのに抵抗があるようで「この古い本を電子化すればいいな・・」という声が聞こえて来ました。
埋もれた本の中から、目的の本を見つける喜びは、過去の話かも・・・
時代は変わりつつあります。
書物の電子化が進む中、「古本祭」も「a secondhand book fair」という横文字で表現されるかも知れない。
*
購入したのは「焼き物」関係の歴史書2冊です。
出版年度は古いのですが、貴重な内容の本で、安く購入することが出来ました。
『笠間焼~陶業史~』(小林三郎著・昭和42年2月発行)で非売品となっています。
題字は、日本の陶磁器の研究者で陶芸家の「小山富士夫」さんが書いています。
もう1冊は
『常滑窯~その歴史と民俗~』( 杉崎晃・村田正雄著・昭和63年3月発行・名著出版刊)です。
この書は、常滑の伝統的な技術と用具について基本的な事柄が書かれています。
*
『笠間焼~陶業史~』によると、「文久元年(1861年)牧野貞直公が笠間焼の保護奨励のため仕法窯を六ケ所に設く」と記されてあり、この窯(奥田製陶所)も、その一つです。
3月の「登り窯まつり」に、この仕法窯で焼成した作品です。
*
*