黒蝶

  今年の夏は異常と言われる暑い日が続いていますが、
 もう9月に入りました。
  しかし、まだまだ暑さが続くようです。

 工房の庭では・・・

    木陰の椿の実のベッドで、雨蛙が昼寝・・

    

 夏の暑さにも負けず花を咲かせる「ムクゲ」には、
蜜を求めて蟻たちが群がっています。

 鮮やかな紫色の花「サルビア ガラニチカ」には、
珍しく黒い蝶が飛んで来ました。
 黒い蝶は、見る機会が少ないので魅入ってしまいます。
その神秘的な姿を追ってしまいます。

 

 黒い蝶は種類も多いですが、この蝶は「ナガサキアゲハ」と言います。
ナガサキアゲハ」は、翅表面に模様や斑紋がなく
翅のつけねに赤い斑紋があり、他のアゲハ蝶と違って翅の後ろに
突起がないのが特徴です。
「メス」は後翅に白い斑紋があります。

 黒い蝶を見かけると不吉なことが起こるとか言いますが、
場所や状況によっては、良い知らせの前兆とも言われます。
 また黒い蝶は神様や魂の使者とも言われ、特別な存在として
扱われることが多いようです。

  

   色として見ると「黒色」は、光を反射せず、すべてを吸収する、
  一番包容力のある色と言ってもいいのかも知れません。

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 時には、こんな黒い虫も飛んで来ます。

 「ブドウスカシクロバ」と言う蛾の一種です。
全身が黒く、翅は半透明で翅脈の黒いのが目立ちます。

  蝶と蛾の違いは、止まった時に、翅を閉じているのが「蝶」
 翅を開いているのが「蛾」です。


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   蝶とまれも一度留まれ盃に   一茶   (『七番日記)』)


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 面取黒盃


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