夏至も過ぎ、関東地方は梅雨明けのような暑い日が続いています。
午後、少し陽が和らいだ時間に、いつもの散歩道を歩きました。
土手や芝生などに生えていた小さな草花は、暑さとともに役目を終え、
今は暑さに強い草花、背丈の高いヒメジョオンなどが咲いています。
やや傾いた日差しを通して、若葉が涼風に揺られて耀いています。
その中で見つけた青い果実たちです。
このマテバシィの果実は、渋みの原因であるタンニンが
あまり含まれていないので、そのまま煎って食用になります。
粉状にしてクッキーの生地に混ぜると「縄文クッキー」として
味わうことができるそうです。
風に煽られて落ちたイチョウの実(銀杏)
美しい色をしていますが、潰すと独特の臭いがします。
この臭いは、ネズミや猿などの動物に食べられないための
自然の本能のようです。
『大人の樹木学』石井誠治著(洋泉社・2013年10月刊)によると
「銀杏は恐竜たちの御馳走」であったと書かれています。
イチョウは、氷河期も生き延びた、現存する最も古い植物の
ひとつでもあり「生きている化石」とも呼ばれています。
イチョウは、神奈川県の「県木」であり、
横浜市の「市木」でもあります。
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「紅葉葉楓」の実は集合果で棘があります。
秋には茶色になり、インテリアやクリスマスリースの材料として
使われています。
別名「アメリカンフー」と言います。
辛夷の実は集合果で、握りこぶし状でデコボコになっています。
初めて辛夷の実を見た時、その複雑な形に驚きました。
この形状が「コブシ」の名の由来です。
「王禅寺ふるさと公園」の柿です。
小ぶりで丸みを帯びた「王禅寺丸柿(禅寺丸柿)」で
日本最古の甘柿の品種と言われています。
戸口から青水無月の月夜かな 一茶 (『八番日記』)
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菱文青磁鉢
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