草花(10)

   

 新緑が溢れる中にある駅。

この駅から歩いて1時間ほどのところに工房があります。

 先日、爽やかな風を受けながら工房まで歩きました。


  

田圃には水がひかれ、田植も始まりました。

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 工房の入口では、オオデマリが咲き、迎えてくれました。

 足元には、田畑や道端などでよく見かける小さな白い花々・・・

 「ミチタネツケバナ(路種浸け花)」かな。

 
 
 「タネツケバナ」は、苗代用の種もみを水に漬ける頃に花が咲き始めるので
この名がつけられたようです。

 「ミチタネツケバナ」とは、タネツケバナよりやや乾燥した場所に生えていることから
「ミチ」という名が付きました。

   
 
 花は、四弁花(十字花)で白色。
果実は、棒状で細長く上を向いていて、途中で切れたように見え、
とてもユニークです。

   




  うら道や草の上まで種を蒔く   一茶    (『文化句帖』)   


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