句碑散歩

句碑散歩(20)

久し振りの句碑散歩です。今回の句碑散歩は、息子夫婦と孫(9ケ月)との房総旅行にあわせて一茶の句碑を訪ねました。 千葉県には「一茶の句碑」が15基あります。今回、訪ねたい句碑は、木更津市にある「東岸寺」と鋸南町の鋸山にある「日本寺」です。 訪ねた…

お諏訪さん

先日、息子の長子の「お宮参り」に、諏訪大社下社の秋宮に行ってきました。今にも雨が降りそうな梅雨特有のどんよりとした日でした。 諏訪湖パーキングエリアから見える諏訪大社秋宮の杜は、梅雨雲に覆われていました。 「お諏訪さま」の愛称で親しまれてい…

句碑散歩(19)

11月19日は、小林一茶の命日でした。 この日に群馬県高崎市にある一茶の文学碑(句碑)を訪ねました。 自宅から約3時間でJR高崎線の新町駅に到着。 新町駅は、旧中山道の「新町宿」に入ります。「新町宿」は、中山道の一番最後に出来た宿場で日本橋(江戸…

一茶忌

陰暦11月19日は、一茶の命日です。 鉾田の工房から一番近い一茶の句碑を、紅葉狩りを兼ねて訪ねました。 山々の美しい紅葉を眺めながら、北関東自動車道路の笠間西ICから板敷山大覚寺に向かいました。この寺には、去年の2月に訪ねています。 長い白壁…

句碑散歩(18)

先日、茨城県つくば市沼田にある一茶の句碑2基を訪ねました。 3月ですが、季節外れの暖かな花曇りの日でした。 常磐自動車道の土浦北ICを降りて、国道125号線を下妻方面に走りました。 車中から見える筑波山は、春霞で少しぼやけて見えました。 かりそめ…

句碑散歩(17)

今回は、茨城県石岡市にある「板敷山大覚寺」の一茶の句碑を訪ねました。 北関東道を降りて、県道64号線を石岡市の方向に走りました。 車の数も少なく山間の道路を、のんびりと約15分ほど走ると、大覚寺の入口を示す白い案内板が見えてきました。 その案内…

句碑散歩(16)

今回は、千葉県市川市にある一茶の句碑、2基を訪ねました。 都営地下鉄本八幡駅を下車して地上に上がると、駅前は高層ビルがそそり建っていました。市川市は都心から近く、東京のベットタウンとして発展しているようです。 駅から千葉街道(国道14号)に出…

句碑散歩(15)

今回は、茨城県守谷市にある西林寺を訪ねました。 関東鉄道常総線の南守谷駅で下車し、西林寺まで約1kmほどの道を北に向かって歩きました。 この付近は「野鳥の森散策路」があり、この日は暖かな陽気で、いろいろな鳥の囀りが聞こえてきました。 私が最近…

句碑散歩(14)

今回は、千葉県我孫子市にある一茶の句碑を訪ねました。 一茶の『文化句帖』によると、文化3年(1806年)2月、布川に逗留した後、江戸へ帰る途中に「子の神大黒天(延寿院)」を参詣したことが書かれています。 その「子の神大黒天」に、JR我孫子駅から…

句碑散歩(13)

鬱陶しい梅雨空の中、茨城県取手市の大鹿山長禅寺に行って来ました。 JR取手駅東口を出て少し歩くと、駅前とは思えない木々が茂り、深山幽谷の趣のある高台に、臨済宗の古刹「長禅寺」がありました。 南側の急な石段を登り、山門(鐘楼)をくぐると正面に…

句碑散歩(12)

今回は、中山道の「戸田の渡し」を中心に、残されている旧中山道を辿って戸田公園駅まで歩きました。 JR浮間舟渡駅からスタートして戸田橋に向いました。 駅の近く浮間ケ池(浮間公園)の水鳥たちが迎えてくれました。 「キンクロハジロ」 * 水鳥のどちへ…

句碑散歩(11)

今回は、松戸市と流山市にある句碑を、電車と歩きを交えて訪ねました。 この松戸、流山は、一茶の俳友やパトロンが多く住んでいました。 一茶は、第二の故郷として、度々訪れています。 自宅から2回乗継ぎ正午過ぎ、新京成電鉄の八柱駅に到着。 県道281…

句碑散歩(10)信濃4

前日は、空模様が怪しくなってきたので、 早めに野尻湖湖畔の宿に入りました。 野尻湖は芙蓉湖とも言われ芙蓉の葉のように 多くの岬が入り組んだ地形をしています。 野尻宿は、信州の北端にあります。 一茶の時代、この野尻宿は俳句が盛んで、一茶の門人も多…

句碑散歩(9)信濃3

黒姫駅は明治21年5月柏原駅として開業し、 昭和43年10月に黒姫駅と改称されました。 この力強く、ユニークな「黒姫駅」の看板。 2011年に作られ、字体は、植村元子(書家)さんが書かれました。 「黒」は、墨が燃えている 「姫」は、黒姫伝説の龍…

句碑散歩(8)信濃2

今回は、信濃町柏原を通る国道18号線(旧北国街道)に 沿って諏訪神社から大久保道の入口(信濃町交番)まで 句碑を訪ねて歩きました。 「柏原宿」は、野尻と古間の間の宿場になります。 南北の土手の内側に52軒分の伝馬屋敷と、 街道の中央に用水と松並…

句碑散歩(7)信濃1

今回は、念願の小林一茶の故郷・信濃町柏原を訪ねました。 汽車にするか、車にするか、迷いましたが、 初めて訪れる地なので移動を考えて車にしました。 当日は、秋雨前線による不安定な天気でしたが、 高速道路を約330km走ること4時間半。 一茶の時代…

句碑散歩(6)

先日、千葉県柏市布施の「あけぼの山公園」にある 一茶の俳文碑を訪ねました。 その「あけぼの山公園」に隣接して、関東三弁天のひとつである 東海寺「布施弁天」があります。 この「布施弁天」は、807年弘法大師の作と言われる弁財天像を ご本尊として開…

句碑散歩(5)

神奈川県には、一茶の句碑は少なく、 紹介されている句碑の一つ、茅ヶ崎市の「松籟庵」を訪ねました。 (『一茶と句碑』平成15年4月刊・里文出版) JR茅ヶ崎駅南口を出て、高砂通りを約5分ほど歩くと 静かな住宅街に、大きな松が立ち並ぶ「高砂緑地」…

句碑散歩(4)

最近、「墓マイラー」という言葉を知りました。「墓マイラー」とは、国内や世界中の有名人のお墓をめぐることを 趣味としている人々のことを言うそうです。 お墓参りを趣味とする歴史は古く、江戸時代までさかのぼります。 この人たちを「掃苔家(そうたいか…

句碑散歩(3)

神奈川県に、一茶の句碑は3つあるそうです。 その一つ、ペリ―来航の町・浦賀港周辺を歩き、專福寺を訪ねました。 浦賀駅前の交差点には、地元の中学生が描いた ぺりー来航の大きな絵が迎えてくれました。 浦賀港は、昔の華やかな賑わいはありませんが、 面…

句碑散歩(2)

茨城県の利根町を歩きました。 利根町は、一茶がこよなく愛した町で、句碑が5つも建てられています。 JR成田線布佐駅からスタートして 栄橋を渡り「布川琴平神社」を参拝しました。 この字は一茶の自筆と言われ、句碑に彫られています。 昭和63年9月に…

句碑散歩(1)

今回は、東京の荒川区にある一茶の句碑を訪ねました。 最初に訪ねたのは、JR山手線日暮里駅西口から出て、 御殿坂を登った高台にある「本行寺」です。 この寺は、景勝地でもあったことから「月見寺」とも呼ばれ 江戸の文人たちが集まったことでも知られて…

下総を歩く(3)

今回は、旧江戸川傍の行徳駅から常夜燈、中川船番所跡、 大島稲荷神社、愛宕神社そして一茶旧居跡まで、長い距離を歩きました。 行徳は、戦国時代から最大の塩の産地でありました。 幕府が行徳を天領にして保護、奨励し、塩を江戸へ輸送するために 水路小名…

大暑

この道路は私が日頃、よく通る道路です。よく見るとアスファルトが白くなっています。 この道路は「すず風舗装」と言い、白く見えるのは、アスファルトの隙間に 水分を蓄えることのできる保水材が浸み込ませてあります。 この保水した水分の気化熱で、舗装表…

下総を歩く(2)

前回、歩いた「小金道」を、小金宿から一茶双樹記念館まで歩きました。 江戸時代、この辺は「小金牧」と呼ばれ、幕府の軍馬育成の放牧場がありました。 大谷口付近には、旧道小金道が残っている唯一の場所があります。 今は都市開発が進み、喧騒としています…

下総を歩く(1)

下総国は、小林一茶にとって第2の故郷でもあります。 一茶が歩いたと思われる「小金道」を馬橋駅から歩きました。 一茶の「七番日記」(岩波文庫)によると、 文化七年六月十三日、流山に泊まり、十四日、小金牧付近の原野を歩いています。 馬喰し虻が逃行…